痴呆と記憶力に関連する病気
痴呆(認知症)の主な症状は、記憶力や認知力などの知的能力の低下です。痴呆による記憶力の低下は俗にいう老化に伴う物忘れとはまったく異なる概念であり、痴呆になると同じことを繰り返し話したり、食事したことを忘れるなど、近い出来事に対する記憶力の低下が見られるのが特徴です。痴呆には、脳血管障害などに関連する病気が原因となるケースやアルツハイマー病などの神経系に関連する病気、さらにクロイツフェルトヤコブ病などの感染症に関連する病気が原因となるケースがあります。なお痴呆になると記憶力の低下がある一方で失禁などの泌尿器系に関連する病気、食べ物を誤って気管に入れてしまうことによって発症する誤嚥性肺炎などの呼吸器系に関連する病気に罹る可能性があるため、特に高齢者施設などでは十分なケアが必要です。またビタミンやミネラル不足も痴呆に伴う記憶力の低下を助長することがあるので、内臓疾患などの消化器系に関連する病気の予防に努めると同時に、関連する病気の治療を進めることも二次的な病気を予防する上では重要です。ちなみに高齢者施設では痴呆患者のケアが不十分だと肺炎やノロウイルスなどの集団感染を助長することがあるので注意が必要です。